ナトリウムとカリウムの血圧への影響について -2022年1月31日掲載-

高血圧患者の現状とリスク

現在、日本の高血圧患者数は約4,300万人と言われており、日本人の約3人に1人ということになります。高血圧患者の85~90%は本態性高血圧であり、遺伝的要因と環境的要因(食生活や運動不足、ストレスなど)の両方が関与しています。日ごろから生活習慣に注意することで、高血圧は予防できるのです。
血圧が上がる原因の一つとして、食塩に含まれるナトリウムが挙げられます。ナトリウムは血管内に水分を引き寄せ血圧を上げる役割をしています。塩分の摂り過ぎが高血圧に繋がるとよく言われるのは、そのためです。
高血圧が続くことにより動脈硬化が起こり、脳卒中、心筋梗塞、腎障害などを発症するリスクが高くなります。健康寿命を延ばすためにも、高血圧をしっかりと予防しましょう。

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高血圧の新基準について -2014年8月29日掲載-

高血圧治療のガイドラインが変更になったことをご存知ですか?

大きな変更点は、診察室での血圧の値と家庭での血圧の値では家庭での血圧の値を優先するようになった点、降圧の目標値が年齢・合併症などにより細かく分類され、値も変更となった点などです。
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高血圧と管理目標 -2013年11月21日掲載-

血圧が高いと指摘を受けた経験のある方は少なからずおられると思います。
また、他の方よりも自分の方が血圧は低いのに服用している薬が多いとか、自分ではちょうどよいと思っているのに医師から高いと言われた、という方もおられるのではないでしょうか。 続きを読む »

閉塞性動脈硬化症(ASO) ~足の動脈硬化~ -2013年10月31日掲載-

閉塞性動脈硬化症(ASO)とはどんな病気?

閉塞性動脈硬化症(ASO)は、足の血管の動脈硬化が進み、血管が細くなったり、つまったりして、充分な血流が保てなくなる病気です。
そのため、歩行時に足のしびれ、痛み、冷たさを感じます。治療しないでいると症状が進み、ついには足を切断しなければならないこともあります。
ASOになっている人は、心臓病や脳血管障害を高い頻度で合併するため、生存年数が短くなると言われています。したがってASOは早期からきちんと治療する必要があります。
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現在の高血圧治療指針 -2009年8月1日掲載-

日本の高血圧患者は、現在約4000万人といわれていますが、急速に高齢化が進んでおり、今後も高血圧と診断される方が増えると予想されます。高血圧は心血管病、特に脳卒中の最大の危険因子で、その予防・治療は重要な課題です。また、日本においてはメタボリックシンドロームや糖尿病の増加、さらには慢性腎臓病の増加などが問題となっていて、高血圧以外のリスクや他疾患も考えた高血圧治療が重要になってきます。
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最近の血圧の話題 -2009年5月1日掲載-

薬局で患者様に血圧のお薬をお渡しする際、よく次のような質問を受けます。「私はそんなに血圧が高くないのに血圧の薬を飲まないとダメなのかなー」と。今回は、そんな疑問に2009年版高血圧ガイドラインを踏まえてお話ししたいとおもいます。
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冬の高血圧に要注意 -2009年1月1日掲載-

血圧、とてもデリケート。例えば朝と昼など血圧を測る時間帯によっても変化しますし、ストレスがかかったり、咳やくしゃみをしたりしただけでも上がることがあります。また季節によっても変動し、特に冬は血圧が上がりやすい季節です。血圧の薬を正しく服用していても冬になると血圧が上がる…という経験をお持ちの方も多いのでは。高血圧の方にとって冬は要注意です。
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