熱中症 -2010年7月31日掲載-

長かった梅雨も過ぎ去り、照りつける日差しが強くなって、夜も寝苦しい日が続く季節。熱中症にかかりやすい季節でもあります。そこで今回は熱中症とその対策についてご紹介します。
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胃食道逆流症について -2010年7月15日掲載-

食後などに胸焼けが頻繁に起こることはありませんか?このような場合、胃食道逆流症の可能性があります。胃食道逆流症とは、胃液が食道へ逆流して胸焼けなどの症状を起こす病気です。
逆流した胃液に含まれる胃酸によって、食道粘膜に炎症が起きたものを逆流性食道炎と言います。症状としては胸焼け、喉や口が酸っぱく感じる、時には胸が痛い、声がかれる、咳が出るなどがあります。
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しみについて -2010年6月30日掲載-

しみは、皮膚にメラニン色素が過剰に存在する結果、周囲の皮膚より茶色味を帯びた色調を示す色素斑です。

なるべくさけよう!紫外線

オゾン層の破壊が進み、地表に届く紫外線量は、年々増えています。長年紫外線を浴び、ダメージが蓄積されることでしみは現れます。サンスクリーン剤や日傘、帽子などにより遮光に努めることが必要です。
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漢方薬について -2010年6月17日掲載-

最近、漢方薬はCMや専門店が増え、身近な存在になりましたが、皆様は漢方にどのようなイメージをお持ちですか。

漢方薬は食前・食間に服用するため飲みづらい薬というイメージではないでしょうか?食前・食間に服用する理由は、成分が胃に残った食物の影響を受けず、より早く消化管に届き、効果を発揮するためです。
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ワクチンについて -2010年5月31日掲載-

細菌やウィルスが体に侵入し、私たちの体が持つ抵抗力(免疫力)が病原体に負けると、感染症が発症します。逆に、免疫力の方が病原体の増殖を上回る場合は、感染症にはかかりません。

私たちは、麻疹(はしか)をはじめとする感染症に対する免疫を生まれつき持っていません。そこで、特定の感染症に対する免疫力をあらかじめ獲得するため、予防接種を受けます。ワクチンとは予防接種で用いる薬液(注射、内服薬等)のことです。
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薬の飲み合わせとお薬手帳の活用 -2010年5月20日掲載-

薬の「相互作用」をご存知ですか。いわゆる「薬の飲み合わせ」のことで、薬がお互いに影響し合い思わぬ症状が現れることを言います。

薬の成分は体内に吸収されると、一部は肝臓で分解されます。分解されなかった薬は体の各組織に運ばれて効果を発揮し、尿や便として排泄されます。相互作用は、この過程のどこでも起こる可能性があります。
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手足の「しびれ」 -2010年4月30日掲載-

手足に「しびれ」を感じたとき、その症状を軽く考えていませんか?

しかし、「しびれ」は命にかかわる病気が原因で起こることもあるので、実は注意が必要なのです。
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ジェネリック医薬品をご存知ですか -2010年4月15日掲載-

今回ご紹介するのはジェネリック医薬品です。新しい医薬品を開発するためには10数年あるいはそれ以上の時間と労力、お金を必要とします。従ってそれに見合った薬の値段(日本では国が決める公定価格である薬価)が付けられ、特許で保護されます。しかし、新薬(先発医薬品)も20年程経つと特許が切れ、他のメーカーが同じ成分の医薬品を安価に製造することができます。こうして製造された医薬品を先発医薬品に対して後発医薬品(ジェネリック医薬品)と呼びます。
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カフェインと薬 -2010年3月31日掲載-

薬局などで、コーヒーの摂取量などを尋ねられたことがあるかと思います。それはなぜなのでしょう。

カフェインの作用

コーヒーにはカフェインという物質がたくさん含まれています。コーヒーだけでなく紅茶、緑茶などにもカフェインという物質が含まれていることが知られていますが、薬剤師はそのカフェインの摂取量を気にしているのです。
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花粉症について -2010年3月18日掲載-

花粉症とは、植物の花粉が目や鼻などの粘膜に接触することによって引き起こされる、くしゃみや鼻水・鼻づまりなどの症状が特徴的な症候群です。日本では約80種の植物の花粉が花粉症の原因になっているといわれています。
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飲酒と健康 -2010年3月1日掲載-

飲酒による循環器疾患への影響

過度のアルコール摂取は、脳卒中等の循環器疾患、肝臓病等の疾患等、精神・身体的依存性など多くの問題の要因となっていますが、適量の酒は体に良いと言われます。

循環器疾患と飲酒との関係は、次のようになっています。
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ヘルペスという病気 -2010年2月19日掲載-

ヘルペスとは、単純ヘルペス(口唇ヘルペス・性器ヘルペス)、水ぼうそう(水痘)、帯状疱疹のことを指し、ウイルスが原因です。

帯状疱疹は、体の広範囲に帯状の赤い小さな水ぶくれが出るもので、目や耳のまわりに出ると、角膜や聴覚に障害が残ったり、顔面神経に麻痺が残ることがあります。
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体に必要なビタミンについて -2010年1月29日掲載-

ビタミンとは

ビタミンは、体の健康を維持する為に微量ではあるものの必須の栄養素です。ビタミンの中には、体内で作れないものがあるため、食事などから摂取する必要があります。バランスのとれた規則正しい食生活を心掛けていれば、ビタミン不足になることはまずありません。

現在、13種類のビタミンが確認されており、油脂に溶ける脂溶性ビタミンと、水に溶ける水溶性ビタミンの2つに分類されます。
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うつ病の薬 -2010年1月1日掲載-

「うつ病」は特殊な薬を服用する怖い病気と思われていませんか?現在は治療法が進み、軽症であれば比較的容易に回復します。重症のうつ病は極端に疲れる、気分が落ち込む、異常にネガティブで悲観的になるなど自覚がありますが、軽度の場合は、それらの症状より、だるさ、肩こりなどの身体症状を強く感じます。

うつ病の原因は脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン)のバランスの乱れで、ストレスや環境への不適応などが関与しています。決して心構えに問題があるわけではないので、気力では解決できません。
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C型肝炎について -2009年12月1日掲載-

C型肝炎とは?

C型肝炎とは、C型肝炎ウイルス(HCV)に感染することで発症する、ウイルス性肝炎の一種です。C型肝炎の患者さんは、全国で約200万人と考えられており、治療しないで放置すると慢性C型肝炎を経て、肝硬変、肝がんと進行します。肝硬変になると治すことができなくなり、薬により肝がんへの進行を遅らせるだけとなります。

実は肝がんの80%以上は、C型肝炎を原因とするもので、C型肝炎の段階での早期治療がとても大切です。
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睡眠と不眠 -2009年12月1日掲載-

「良い睡眠」とはどのようなものでしょうか?予定の時間にすっきりと目覚めることではないでしょうか。最近「良い睡眠」が取れないという方が多いように感じます。

睡眠時間は長ければいいというものではなく「日中、眠気で困らない程度」が目安です。寝付きが悪い方は、寝る4時間前から刺激物(例:カフェイン)の飲食を控え、リラックスできる環境を心掛けてください。寝る直前にはパソコンや携帯電話の画面を見ないなど、視覚的な刺激も避けましょう。床に就くのは眠くなってからで結構です。
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肩こり -2009年11月1日掲載-

肩こりとは、首と肩を支える筋肉が疲労緊張し、筋肉の血液循環が悪くなった状態のことをいいます。原因は、運動不足や肩の筋肉の使いすぎ、長時間にわたる同じ姿勢、ストレスによる筋肉の緊張、悪い姿勢などがあります。また、なで肩や肥満も肩の筋肉に負担がかかりやすくなります。

肩こりの治療には、「運動療法」、「温熱療法」、「薬物療法」があります。原因や症状の程度などに合わせて、これらを組み合わせて行います。
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ニキビができたら -2009年11月1日掲載-

あ、こんなことろにニキビができている・・・

ニキビができると、どの年代でも不快に感じる方が多いようです。

ニキビの主な原因は?

皮脂分泌の増加

男性ホルモンが増加すると皮脂の分泌が増えます。

思春期に多く、女性でも分泌されます。

女性の月経前のニキビの悪化もこのホルモンが影響しているようです。

ストレスや睡眠不足も皮脂の分泌を増やす一因です。
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痛み止めについて -2009年10月1日掲載-

痛み止めには、注射、内服薬、湿布、塗り薬、坐薬など色々な種類があり、痛みの強さや原因、症状に合わせ使い分けられます。なかでも内服薬の非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAID)は、頭痛や生理痛、足腰の痛みなどに幅広く使用されています。

炎症や痛みは壊れた組織を修復する生体の防衛反応の一種ですが、過剰になると不快な症状が現れます。
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高齢者に多い目の病気 -2009年10月1日掲載-

飛蚊症

飛蚊症とは?

明るい所で目の前に黒い点や虫の様な物あるいは糸くずが見え、視線を動かしても一緒に移動するような感じがする。この様な症状を飛蚊症といいます。

なぜ黒い点が見える?

物が見える仕組みは、瞳から入った光が角膜と水晶体を通り硝子体を通過して網膜まで達し、光を網膜で感じることによって物を認識しています。硝子体は眼球の大部分を占めるゼリー状の透明な物質です。この硝子体に何らかの原因でゴミの様なものが生じると、この影が網膜に映り黒い点や糸くずがあるかの様に見えます。
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