冷えを解消して、体の不調を取り除こう! -2006年12月1日掲載-

冷え冬になると「冷え」に悩まされる方は多いのではないでしょうか?体の冷えは血液の流れを悪くするために、代謝が落ち、様々な体の不調の原因となります。寒さが厳しくなると、どうしても室内に閉じこもりがち。いつものように体を動かし血液を循環させることも少なくなり、冷えはなかなか取り除けません。そこで、ご家庭でできる簡単な冷えの解消法をご紹介します。
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かぜ薬について -2006年12月1日掲載-

本格的な冬を迎え、「かぜ」をひきやすい季節になってきました。「かぜ」とは鼻や喉に起こる急性の炎症をまとめた呼び方で、病気の名前ではありません。ウイルスや細菌が鼻や喉に感染して咳、鼻水、時には発熱を伴う症状が現れます。ちなみにインフルエンザはインフルエンザウイルスの感染によって起こるかぜの一種です。普通のかぜと違い、急激な発症・高熱・関節痛などの特徴があります。医療機関では、次のような薬を、かぜの症状にあわせて処方します。
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こどもの主な感染症 -2006年11月1日掲載-

私たちの身の回りにはさまざまな微生物が住んでいて、そのすべてが子孫を残そう、仲間を増やそうと活動しています。食べ物に付いた微生物が増殖することを腐敗と言いますが、人の体のなかで増殖することを”感染”といい、いろいろな疾病を引き起こすことがあります。本来、人は微生物に対して防御する力(抵抗力)をもっていますが、病気を起こそうとする力(病原性=毒力と菌量) がそれよりも強くなると、病気になってしまいます。これが感染症です。

こどもは大人に比べて体力がなく、免疫力も十分には発達していません。そのため急に発病し、病状の進行経過も早いことが多いので十分注意が必要です。こどもの感染症の主なものについてご説明します。
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ジェネリック医薬品 -2006年11月1日掲載-

ジェネリック医薬品・・・最近、テレビや広告などで先発医薬品(以下:先発品)と「同じ成分、同じ効果」「お薬代が半額」と宣伝されています。毎日服用されている方にとっては、とても気になる話ですよね。
『ジェネリック医薬品』とは、後発医薬品(以下:後発品)のことで、先発品の特許が切れた後に、厚労省の許可を得て発売される医薬品です。そのため厚労省の定めるお薬の価格が先発品に比べ安く設定されています。また、先発品より錠剤の大きさを小さくして飲みやすくしたり、水なしで飲めるように工夫されたお薬もあります。このようなメリットを聞けば、多くの方は後発品に変えて欲しいと思われるでしょう。
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薬とアルコール -2006年10月1日掲載-

「百薬の長」といわれるお酒。適量のアルコールは緊張をほぐし、食欲を増進させ、血のめぐりを良くして疲労回復に役立ちます。また最近の研究では、善玉コレステロールを増やすことで心臓病や脳梗塞の予防になることがわかってきました。しかし、これはあくまでも「適量」を飲んだ場合のこと。「適量」とはビールなら大瓶1本、日本酒なら1合まで、といったところでしょうか。
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アトピー性皮膚炎 -2006年10月1日掲載-

アトピー性皮膚炎とは?

アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、皮膚炎を起こしやすい体質的な素因を持った人に、ストレスやダニ・ほこりなどの悪化させる要素が加わることで発症する病気です。主な症状は強いかゆみを伴う、赤くブツブツとした湿疹で、よくなったり悪くなったりを繰り返します。

症状の現れやすい部位は年代によって異なりますが、一般に多くできる部位は、顔(目、耳、口の周りなど)や関節部(肘の内側や膝の裏側のしわの部分)です。
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認知症とその薬 -2006年9月1日掲載-

「えーっと、あの人誰だったかな?」と年を重ねると増える物忘れ。これは、脳の神経細胞の減少という老化現象で、誰にでも起こります。一方、認知症は、神経細胞の消失が早く、記憶力、判断力に障害が起こり、妄想などの精神症状を伴う脳の病気です。認知症は「アルツハイマー病」と「脳血管障害」に分けられ、患者さんは2005年度には約189万人に達しています。
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喘息発作を防ぐ~日常生活 -2006年9月1日掲載-

喘息とは

喘息は気道が狭くなって呼吸が苦しくなる「喘息発作」を繰り返す病気です。

発作が起きると、呼吸に伴って「ゼーゼー、ヒューヒュー」と音がします。

これは喘息の典型的な症状で「喘鳴」と呼ばれます。発作が、ひどくなると、呼吸困難になり、命にかかわることもあります。

発作が治まると呼吸は楽になりますが、発作が治まっているときでも、気道には慢性的な炎症が起こっています。常に炎症が起こっているため、気道が過敏になり、わずかな刺激が加わっただけでも、発作が起こるのです。
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クエン酸で疲労回復 -2006年8月1日掲載-

古くから疲れた時にはすっぱい物を食べると良いといわれていますが、昔の人は経験的にすっぱいもの(クエン酸)には疲労回復効果があることを知っていたようです。

クエン酸は、レモンなど柑橘類、梅干し、お酢などに含まれている酸味成分です。

クエン酸には、疲労回復効果やカルシウムの吸収を促進する作用があり、最近では血液をサラサラにする効果も注目されています。
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ステロイド薬について -2006年8月1日掲載-

みなさん、ステロイド薬というと、効き目が強いが副作用も強い薬と感じておられる方が多いのではないでしょうか。

ステロイド薬は膠原病、炎症性疾患、アレルギー疾患、ネフローゼ症候群など様々な治療に用いられる効果の高いお薬です。また満月様顔貌(顔が丸くなる)や糖尿病、骨粗鬆症など多くの副作用が知られています。その意味ではこの薬は作用が強く、副作用も多い薬といえますが、副作用の多くは、一時的な減量や予防薬との併用で最小限にとどめることが可能です。
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ADHDって知ってますか? -2006年7月1日掲載-

ADHDという言葉をお聞きになったことはあるでしょうか?

ADHD=Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder・・・「注意欠陥多動性障害」という発達障害の1つです。発達障害には自閉症、LD(学習障害)などがあります。どれも親にとっては病気と考えられず、単なる子供のわがまま、怠慢、勉強嫌いと思い込んでしまい、厳しく叱ったり、世間体を気に病み悲観したり、ついつい子供に矛先を向けてしまいます。
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水虫をなおすために -2006年7月1日掲載-

じめじめ蒸し暑い季節がやってきました。そんな環境を水虫は一番好みます。水虫の正体は白癬菌(はくせんきん)というカビの一種で、症状は大きく3つの型に分かれます。

趾間(しかん)型
足指の間、特に小指の部分にでき、皮膚がむけ、ふやけて白くなり強いかゆみがある
小水疱(しょうすいほう)型
足の裏やふちに小さな水ぶくれができ、やがて皮膚がむけてくる。非常にかゆいタイプ
角化(かくか)型
足の裏全体が厚く硬くなり、皮膚がむけてくる。あまりかゆみはない。

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尿酸値をコントロール-痛風と高尿酸血症- -2006年6月1日掲載-

“風が吹いても痛い”といわれている”痛風”。

その発作の原因は「尿酸」です。血液中に尿酸が過剰に増加すると、尿酸の結晶が関節にたまり炎症を引き起こします。日本では1960年代の高度経済成長期以降、食生活の欧米化で脂肪や動物性のたんぱく質の多い食事が普及してきた頃から急増し、今では代表的な生活習慣病の一つとなりました。
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便秘のお薬 -2006年6月1日掲載-

便秘の定義は、『3日以上排便がなく、不快な状態が続いて日常生活に支障がある場合』としています。

一般的には食事や年齢、体質などが原因で起こる慢性の便秘が多く、特に高齢の方は腸の動きが鈍くなって便秘になりがちです。また女性はホルモンや腹筋が弱いなどの理由に加え、ダイエットや排便を我慢することも原因の一つです。
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脂肪を下げる薬 -2006年5月1日掲載-

健康診断の検査項目には必ず総コレステロールと中性脂肪があります。体内の脂肪の量が増えすぎると動脈硬化になりやすく、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす可能性があることは、よくご存知のことと思います。食事療法や運動療法でコントロールするのが最良ですが、改善できない場合は薬で下げる必要があります。
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メタボリックシンドローム -2006年5月1日掲載-

メタボリックシンドロームとは?

メタボリックシンドロームとは、動脈硬化の危険因子(肥満、高脂血症、高血糖、高血圧)を複数併せもった状態です。なぜ起きるのでしょうか?

おなかの周りにたまった「内臓脂肪」が大きな原因です。内臓脂肪が過剰にたまるとアディポサイトカイン(脂肪から分泌される体のさまざまな機能を調節する物質)の分泌に異常が生じ、高脂血症や高血糖、高血圧などを引き起こします。こうした状態が続くと動脈硬化が進み、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などの病気を起こす危険が高まっていきます。
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「白衣高血圧症」と「仮面高血圧症」 -2006年4月1日掲載-

血圧とは血液が血管の内壁を押す力のことで、高血圧症とは血圧を1~数週間測定しても正常よりも高い状態のときを言います。

病院などで高血圧症といわれるのは最高血圧が140mmHg以上、または、最低血圧が90mmHg以上のときです。

(高血圧治療ガイドラインでは高血圧を表1“成人における血圧値の分類”のように分類しています。また、すべての高血圧に対して表2 “生活習慣の修正”を推奨しています。)
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尿酸を下げるお薬 -2006年4月1日掲載-

足の指が腫れてひどく痛む痛風。この病気の原因になっているのが体内のエネルギーの燃えカスである尿酸です。

私たち薬剤師は、尿酸値が高く治療を必要と判断された患者様にお薬を渡す際に、「体の中の尿酸を下げる薬です」と一口で説明してしまいがちですが、尿酸を下げるお薬には大きく分けて2種類あります。
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副作用と上手く付き合うには -2006年3月1日掲載-

「この薬、副作用の心配はありませんか?」と患者様から聞かれることがあります。副作用のない薬はあるかと言えば、答えは「ノー」です。程度に差はあるにせよ全く副作用の無い薬はありません。
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花粉症になったら -2006年3月1日掲載-

花粉症とは

花粉症
「花粉症」はアレルギー性疾患の一つで、花粉が体内に入ることでおこるアレルギー反応が原因です。「くしゃみ、鼻水、鼻詰まり」そして「目のかゆみ、なみだ目」など鼻や目の症状が主ですが、さらに皮膚や発熱などの全身症状も伴うこともあります。

このように、異物を排除しようとする「免疫」の働きが体に都合の悪い症状を起こすことを「アレルギー」といいます。

花粉が主な原因となるアレルギー性疾患の中でも、最も多いものはスギ花粉症で2~4月ごろに症状がおきます。スギの次が3~5月ごろにおきるヒノキ花粉症です。
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